ユーザー (#4)2010年6月アーカイブ

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今日は大祓神事の日。早いもので、もう一年が折り返されようとしています。

夏越祓いは、息をはきかけたりなでたりして災いのもとを託した「かたしろ」に祓いを行ってから水に流したり火に投じたりする方法と、氏子が茅草で作った輪の中を左回り右回り左回りと八の字に三回通る「茅の輪くぐり」このときに<水無月の夏越祓いする人は千歳の命、延ぶというなり>という古歌を三度唱える方法があります。
茅の輪は「蘇民将来」の話に由来し出雲系の神社で行われていました。701年の大宝律令によって正式な宮中の儀式に定められ十二月晦日と六月晦日の大祓の神事は日本の神まつりの基本といえます。本来で意義はお正月とお盆の祖霊迎えを前にして物忌みを行うことにあります。
今日は是非、氏神さまや、お近くの神社で茅の輪をくぐってくださいね。

<風そよぐならの小川の夕暮れは禊ぎぞ夏のしるしなりけり>

夜毎

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連日、行ってしまいました。
何だかすっきりした、いいお店。三田のコートドールにいらしたシェフが独立したと聞いていましたが、予想とイメージが違ってシンプルモダンな店内は白木のカウンターと窓側の三つのテーブル席。はじめの日はコースを頼みました。前菜二品とメイン、デザートで4750円とリーズナブル。DINNERなのに!ホワイトアスパラとTRUFFLEの前菜、美味しかった!野菜の存在感が仕入のこだわりを伝えます。二日目はアラカルトを。前菜はヤングコーンと帆立のフリット。コーンのグリーンの髭をアートのようにこんもりトッピング。うなるお味でした。ボリュームあります。メインは子羊にしました。シェアして丁度いいくらい。あぁ!食べすぎで、デザートまでいけませんでした。インテリアのシンプルさとお味のガツンとしたバランスが好みです。近くて嬉しいレストランです。

QUAND L'APPETIT VA TOUT VA!
港区麻布十番2ノ3ノ12ノ2階
0334559951

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珊瑚はなんとも不思議なるもの。
ローマ帝国では身を守る護身用とされていて、十字軍の戦士がお守りとしたことは有名ですね。そしてシルクロードからインドへ渡り、仏教の教具の七宝に。中国にやってきては薬用に。日本へは遣唐使が。現存する最古の珊瑚は正倉院御物の聖武天皇が使用した王冠の珊瑚玉だったはず。室町から徳川時代には地中海からのものが長崎に輸入され、日本産は徳川末期1812年に土佐藩の室戸岬のものがはじまりだそうです。

こんなに暑くなると思いだし、夏用にと出しはじめました。

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この時期、庭にどこからともなく甘く馨しい香の主は梔子の花。
昔、苦手だった修学旅行から帰ってくると机に、この花が小さなグラスに活け、和歌が添えられていて母の心配りを感じたことを思い出しました。
今、また、リビングにひそやかに香りたっていました。

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古代史を研究していると頻繁にでてくるのが、「新撰姓氏録」。
氏姓制度としての戸籍のはじまりは天智天皇の折の庚午年籍(670年)、その後の新しい秩序の確立として天武天皇の八色の姓の制定、氏族社会から律令社会へ移行する過渡期に様々なもくろみに紆余曲折しその事業の継承にあたられたのが平安時代の初期、815年に嵯峨天皇の命により編纂されたのが、この古代の氏族名鑑なのでございます。
現存するものは全文ではありませんが、京(左京、右京)と五畿内に住む1182氏をその出自により「皇別」(神武天皇以降、天皇家から分かれた氏族335氏)「神別」(神武天皇以前の神代に生じた氏族404氏)「諸蕃」(渡来人系の氏族326氏)に分類してその祖先を明らかにし、氏の由来、分岐の様子などが記述されています。
氏族の系譜、出自をひもとくことにより見えてくることがあるのです。

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今週の我が家の額紫陽花は薄藤色の濃淡が優しい風情。憂鬱な梅雨の楽しみに、七色変わる様を天から与えられたのでしょうか?葉のうえに懐かしの蝸牛がいました。技術がなく写真が一枚のみの添付で残念です。

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昨日は、あまりにもつらいお別れがありました。雅藝倶楽部で十数年来ご指導いただいている我らが師匠、観世流の重鎮である関根祥六先生。御子息の祥人先生が五十歳という若さで、急逝されるという思いもしない訃報を何度も聞き返したのが水曜日の朝でした。
銀閣寺、東京国立博物館など我々の発表会での祥六先生、祥人先生、祥丸さんの芸三代での数々のお姿が走馬灯のように回ります。
観世清和ご宗家を中心とした「江口」の謡がお稽古場のご霊前に響き、祥六先生のかくも悲しいお声が胸に刺さりました。

「思へば仮の宿
思へば仮の宿に心とむなと人をだに。諌めし我なり。これまでなりや帰るとて。即ち普賢菩薩と現れ舟は白象となりつつ。光と共に白妙の白雲に。うち乗りて西の空に。」

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梅雨を彩る紫陽花。
今まさに、我が家の庭に様々咲き競っていますが、先週見た色とは全く変わっていて、まさに別名の七変化に頷けます。
私は縁だけ花をつける額紫陽花が好き。祖母の好みでもありました。万葉集にも古今和歌集にもうたわれている紫陽花は山里に咲く山紫陽花のようにつつましい花だったのでしょうか?中国では八仙花。やはり和名がふさわしいですね。

<こと問はぬ木すらあぢさゐもろちらがねりのむらとにあざむかえけり>大伴家持
<あかねさすひなはこちたしあぢさゐの花の宵らにあひみてしかな>

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パリのコレットで目を引いたのが、このアクセサリー。とても気に入っています。レザーの型抜きでとても軽く、シンプルなドレスの胸元に映えます。ロンドンのgintaというデザイナーの作品です。

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急にフレンチトーストが食べたくなりました。
胃が弱いので、いつも朝食にお腹がすいていることがなくジュースかコーヒー、頑張ってくだものなのですが、今日は元気です。
オレンジとレモンを搾ったジュース。ドリップのコーヒー。美味しそうに出来ませんでしたがフレンチトーストで朝食です。

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人形町の古き佇まいが残る路地にある芳町亭は、花柳小菊の住居だったそうです。間取りに踊りの稽古場らしき大広間が名残としてありますが、今や文化財ながら、お料理屋さんとして受け継がれています。主亡き後も空間が生き続けているということは現代においては貴重なことです。
民俗学者の神崎宣武先生からのお招きでした。先生にご案内いただく場所はいつも時代をタイムスリップいたします。
早16年も表紙の文字を毎号、書かせていただいている日本酒の沢の鶴さんの機関紙「酒みづき」で先生は連載をされており、初めてお目にかかったのが十年前でしょうか?民俗学者としての幅広い知識もさることながらフィールドワークでの古代史のお話も深く面白く、盛り上がりました。しかも宇佐八幡宮の宮司さまでもいらっしゃるので、昨年、私が神職の研修をうけたことでもビックリされ、いろいろご教示下さり、尽きない話題で梅雨の雨音も消えながらの、ねぎま鍋を美味しくいただきました。

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4月のブログで菫の写真を撮った庭の一角が、菫の葉を覆うように「どくだみの花」が咲いています。
春から梅雨に季節は廻っていますね。気の毒な名前の花ですが、葉は漢方茶として重用されますし、夏の陽射しの頃には消えてしまう白い花は清楚で、黒田泰蔵の白磁の器によく映ります。葉のかたち、花の向きを吟味し一輪、花泥棒いたします。

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はまっています。

古代史は私の一大テーマでこの15年、集中してきましたが、最近、凝っているのが中国と韓国の歴史ものです。装束の歴史を研究するつもりで見はじめたのですが、かなり面白く、はまり続けて夜な夜な止まらず、、あまり会食も予定にいれなくなりました。だいたい20巻くらいなのでそこまでで一息。他のことが手がつかなくなるので、しばし休憩。しかし、また次なるものを手にしてしまうのです。
唐を建国した李世民の「創世の龍」。四世紀の韓国の広開土王の「太王四神記」は更によくできています。その中で古代の文字や倭や任那が出てくると画面を一時停止してしまいます。

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アクセサリーデザイナーで鎌倉に住む、ひなちゃんは初めて会った時から妹のような存在。ひたむきで純粋な彼女の初めての展覧会。お手伝いに駆け付け、受け付け係をしました。何だか新鮮な時間でした。
お花はたぶん沢山、、パーティーのシャンパンに合う、おつまみを、ということでピクルスとオリーブ、チーズをアクリルのボックスに入れてオーガンジーを風呂敷にして差し入れ。会場で楊枝をさしてセッティング。
繊細でいてパワーのある作品が真っ白いフェルトの箱に大事に入れられて並んでいます。来場者のほとんどが彼女のジュエリーをしていて、とっても嬉しくなりました。もちろん、私もイアリングとリングをしていきました。

「hina himuka」
6月15日まで11時から18時代官山ヒルサイドテラスF棟一階

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東京タワースタジオで仕事をしている時、来客があるとランチにふもとのレストラン「GARB」にまいります。テラスで気持ちのいいランチの後、久々に展望台に行きました。そちらのLOOKDOWN,WINDOWが怖いけれど好きです。紅葉谷公園の緑が綺麗です。

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母のバースデーで銀座の福臨門に久々に行きました。やはり、しみじみと美味しい!行き届いたお料理で至福の時でした。
シャンパン付きのレディースランチも試してみたいです。

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すごい名前でしょう!

今日は日帰りで京都お稽古。ふと、古式ゆかしいお菓子、略称「お団」を思い出し久々に、もとめました。
遣唐使より伝えられた唐菓子で千年の歴史を昔の姿そのまま、今なお保存されているものの一つです。仏教と共に日本に伝わり、そもそもは密教のお供えものでした。
七種の香を入れて包み、八つの結びは八葉の蓮華をあらわします。伝来の当時の中身は栗、柿、杏などの木の実を甘草、あまづら等の薬草で味付けしたそうですが、江戸中期ころより餡になったそうです。1617年創業の「亀屋清水」ではその秘法を比叡の阿闍梨より習い今でも精進潔斎後、月の一日、十五日につくられている貴重なお菓子「清浄歓喜團」はやはり「からくだもの」とよばなくてはならない気がいたします。

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八雲茶寮でお食事会がありました。その様子がご一緒のみなさまにより一斉にブログにアップされていて、スゴイ時代だと思います。今さらながらですがiPhoneデビューいたしました。今の位置情報がわかるMAP。方位磁石や辞書などほんとうに感激!この時代に生きることができる、面白さとありがたみを感じています。
と、横道にそれましたが、以前、八雲茶寮に連れて行っていただいた折り、印象的でしたのが、お化粧室のタオル!こんな美しい置き方は考えつきませんでした!

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