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昨日は、あまりにもつらいお別れがありました。雅藝倶楽部で十数年来ご指導いただいている我らが師匠、観世流の重鎮である関根祥六先生。御子息の祥人先生が五十歳という若さで、急逝されるという思いもしない訃報を何度も聞き返したのが水曜日の朝でした。
銀閣寺、東京国立博物館など我々の発表会での祥六先生、祥人先生、祥丸さんの芸三代での数々のお姿が走馬灯のように回ります。
観世清和ご宗家を中心とした「江口」の謡がお稽古場のご霊前に響き、祥六先生のかくも悲しいお声が胸に刺さりました。
「思へば仮の宿
思へば仮の宿に心とむなと人をだに。諌めし我なり。これまでなりや帰るとて。即ち普賢菩薩と現れ舟は白象となりつつ。光と共に白妙の白雲に。うち乗りて西の空に。」