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古代史を研究していると頻繁にでてくるのが、「新撰姓氏録」。
氏姓制度としての戸籍のはじまりは天智天皇の折の庚午年籍(670年)、その後の新しい秩序の確立として天武天皇の八色の姓の制定、氏族社会から律令社会へ移行する過渡期に様々なもくろみに紆余曲折しその事業の継承にあたられたのが平安時代の初期、815年に嵯峨天皇の命により編纂されたのが、この古代の氏族名鑑なのでございます。
現存するものは全文ではありませんが、京(左京、右京)と五畿内に住む1182氏をその出自により「皇別」(神武天皇以降、天皇家から分かれた氏族335氏)「神別」(神武天皇以前の神代に生じた氏族404氏)「諸蕃」(渡来人系の氏族326氏)に分類してその祖先を明らかにし、氏の由来、分岐の様子などが記述されています。
氏族の系譜、出自をひもとくことにより見えてくることがあるのです。