百年後に世界に残す日本文化精神論シリーズの第1巻
「食文化」Cuisine
がいよいよ3年がかりで完成いたしました。
12月18日より、アマゾンで販売開始です。
書名 Cuisine
著者 一般社団法人雅藝日本文化協会
発売 万来舎
上製 232ページ
判型 A4変形判
価格 10,000円(税込)
【本書概要】
日本文化をきちんと伝えることが、意外に難しい。
確かに日本文化の「かたち」は、海外でも一般的に知られるようになっている。
「侘び」や「寂び」、あるいは「花鳥風月」のようなキーワードも、国際的に認知されてきた。
しかし、そんな「かたち」や「キーワード」の奥にある精神性や「魂」について、
これまで日本人は海外に発信する努力を怠ってきた。
岡倉天心、新渡戸稲造、鈴木大拙たちの例外的な努力は、断絶したままである。
ほかならぬ日本人自身が、日本文化の深層にあるものを語ることも理解することもしなくなっている。
日本は「言霊の国」でありながら、自身の文化を言葉にすることをなおざりにしたままである。
シリーズ「The Aesthetics of Japan」はそんな現状をなんとかしたいとの想いからスタートした。
口切は「Cuisine」となった。
日本食もまた
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあって、世界的に改めて注目されている。
しかしやはり、その精神性について理解されているとは言い難いのが実情である。
日本の「食」は、何よりもまず、「カミ」とともにあった。
神人共食から日本の食文化はスタートを切ったのである。
食には自然観も世界観も霊魂観も込められている。
「Cuisine」に収められた各原稿も、神人共食を軸に展開する。
日本人が、日々の食事を前に、手を合わせてい「いただきます」と言葉を発することの秘密が解き明かされることとなった。