ZINGARO

2005年、初来日した騎馬スペクタクル「ジンガロ」。
Paris郊外に拠点をおく、バルタバスが率いる1984年に創設された騎馬劇団である。

前回は「ルンタ」という演目で、人と馬が一体となって繰り広げられる独自の舞台に
すっかり魅せられ、ご招待いただいたオープニングも含めて三回も通ってしまった。

馬が駆け抜ける時の風が頬に心地よく、
忘れていた感覚をとりもどすかのような感激があった。
チベット僧の読経や香の演出、動物のけなげさと鍛え上げた人間の肉体は
アートとなっていた。

今日は明日からはじまる新作「バトゥータ」のプレビュー。
ワクワクして木場の特設会場に向かった。

ルーマニアの遊牧民の生活からインスパイアされたという作品。
自由をテーマに原点回帰といわれている。
舞台の中心に滝のように流れ落ち続ける水が印象的。
馬の背にその水が打たれた時、森の中の滝を感じた。
水は「生」をあらわしているのかもしれない。

前回ほどの感激がなかったのは、人間、初めてのことには新鮮さを感じるが
二度目はむずかしいという命題をつくづく考えさせられた。

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