芍薬の花。
なんという艶やかな香りと姿でしょう!白い花が好きでいつも部屋に沢山。花のエネルギーは偉大です。カサブランカが定番ですが、この季節だけは、芍薬に浮気してしまいます。うっとりです。熊本では、武士の素養として重要視された園芸の肥後六花にも入っています。シナから日本に渡り一重のものが日本芍薬と改良され、茶花にも登場いたしますが、やはり八重が美しい。
ユーザー (#4)2011年5月アーカイブ
扉の向こうには夢の世界がありました。膨大なる天井までの古書、鳥籠の鳥が囀り、窓の外の景色が全て絵のように映り、全てのものが上質の空気感を持って佇い、不思議な古城に迷いこんだかのよう。日本における西洋趣味で初めて完璧と感じた空間でした。それは、研ぎ澄まされた美意識と愛に紡がれた美しい暮らしが作り上げたもの。モダンなものが軽く思えるような時間の重なりがありました。詩人の住まいは、かくもあるかと、、、。
庭のハーブが放射能で全滅。関西のガーデナーのお弟子さんから嬉しい贈り物。箱一杯に丁寧にいい香りが包まれていました。この籠は小さく見えますが直径1メートルはあります。ミントティー、ローズマリーは子羊に、レモンバームは生春巻、ハーブがあると食卓が楽しくなりますね。
京都には縁があり、もう20年以上も通っていますが、先日、ふと、家を借りたら楽しいかと閃きました。いかに普段の行動は発想を規定してしまっているかと、、、、そして、もう二度ほど、かなりの町家を拝見しましたが、なかなか、、
今回は知人の会社がデザインし、経営しているホテル「KANRA」に泊まりました。46uあり、旅館とモダンデザインのミクスチャーでなかなか考えられています。時間がなく、いただけませんでしたが、一階のダイニング朝食が美味しそうでした。
お教室で手土産でいただいた塩野の和菓子。お好きなものを選んでいただき一服。憩いの時間となりました
上菓子といわれる和菓子は時節にふさわしい瀟洒な姿とゆかしい銘をそなえています。
皐月だけでも、山杜鵑、水輪、花藤、落し文、杜若、青梅、深山つつじ、、このように沢山。
小さなお菓子の中に季節を感じる繊細な表現は誇りたい日本の美しさの一つですね。
先日、衝動買いした仏様がとうとう私の元へ。
ドキドキしながら、東京タワースタジオのレイアウトを整え、お待ちしていたのですが、ますますトキメキました。スタジオにピッタリ!空間の力が変わりました。私の作品を背景にしたり、移動茶室のセンターに置いたり、鎮座する場を模索中。日光菩薩だそうです。
掘りたての筍を京都のお弟子さんが送ってくださいました。
茹でると甘い玉蜀黍のような香りがたちこめました。お味も優しく甘く、なんと幸せな味覚がひろがります。早速、何人かに声をかけ、お稽古で新若布との前菜、グリル、タケノコのパスタで筍づくしランチをいたしました。ついつい白ワインもあけてしまいました。明日は筍ご飯にしようかな?
林屋晴三先生がお稽古場におみえになり、水屋にあった普段使いの茶碗で一服。驚いたことに、この茶碗が室町時代、16世紀の古瀬戸のものだと、、、。
箱がなくお稽古用で、ながらく使っておりましたが明治頃の韓国の雑器かと、、、先生とこの茶碗が出会わなければ、気がつかなかったでしょう。
時がうつりゆく中、五百年も欠けずに、今ここにあることに邂逅を感じました。
京都のお稽古日。
岡崎の疎水添いの隠れ家のような「鈴江」に参りました。瑞々しくふっくらした蓴菜、鱧は焼いて甘さを閉じ込め、、、、
一品一品の素材と完璧な美味しさに、あらためてお料理は命をいただくことだと感謝満ちる宵でした。
神田の藪蕎麦で以前には気がつかなかった感動がありました。
注文した、「のり」が木箱に入って登場し、その箱には小さなタドンが仕込まれていたこと。そして、時折、たおやかな声の謡のような音曲が聞こえてきます。耳を澄ますとその主は、帳場の女主人でした。注文と挨拶が節にのって空間に響くのです。
すべての調和と細部に宿る美、日本の美意識が生きていました。もちろん、祭日に掲げる国旗もはためいて、とても和んだ一時でした。
このところ、作品制作とスタジオの整理そして衣替えに集中しておりました。
ホッと一息で、天香回味で薬膳鍋そしてマンダリンに。ゆっくりした時間の中でスパに行ってみると、窓まで張られた水越しにスカイツリーの眺めがとてもシュールでした。
こうして見下ろすとコンクリートに覆われた首都圏の大地が苦しんでいる気がいたします。いつおこるかわからない大地震、地磁気の充足と自然への感謝の思いをおくります。