御祭神は国常立命と思古淵神。
「思古淵神」との出会いでした。

こちらの神社はかねてより、私の理想とする場所。古い時代の様式をもつ古社で、裏の御瀧を祀る拝殿は大木に囲まれ清々しく、横には川が流れ、橋をわたると寺があり、奥比叡なので、信長の焼き討ちにもあわず、平安以前よりそのまま住む方々の集落なのです。
今回からは祝詞を奏上させていただくことに。

鯖街道沿で気になった社は市杵嶋神社。こんもりした森は磐座。
その上に立つ小さな社。
竹生島信仰や街道の往来の交通の意味から市杵嶋姫命がまつられているのだと思いました。
清々しく、久々に天と繋がることが出来た時間。使命を感じいりました。

掃除をして清め、お供えをし、御祭神を書かせていただきます。
私にとっての書は祝詞ですが、まさか、神様の御名を書かせていただく日がくるとは思いませんでした。

近くの榊を手折り、依代といたします。

神職となりいつか過疎の村のお社をお守りしたい！と思いながらも日常は流れていきます。
旅が人生の大事な部分を占める私にできることからはじめようと、地方をまわりながら目に入ってくる忘れられている神社の神様を鎮魂できたらと節分明けて立春にスタートいたしました。