ドンペリニヨンは同じ年に収穫された葡萄のみで醸造され更に当たり年の葡萄のみを約10年熟成したものがドンペリニヨンの銘柄となるということを知りました。現在は2000年のウ゛ィンテージが最も新しいものになります。限られたウ゛ィンテージは段階的に豊かさをむかえ熟成のピーク「プレニチュード」を通して進化していきます。二度目のピークでより複雑で奥深くなり三度目のプレニチュードに達したものがブラックラベルのエノテークになるのです。
リシャール・ジュフロア氏の哲学的であり詩的な説明をうけながら、2000年ウ゛ィンテージ・2000年ウ゛ィンテージのロゼ・1995年エノテークのSilverLetter・1971年エノテークのGoldLetter・1969年エノテークのGoldLetterを味わいました。驚いたのは、ワインの熟成とは違って古いものは更に生き生きと個性的に時間が広がっていきます。それぞれに表情があり、まさに進化しながら生き続けているということ。1969年が登場した折りにはドンペリニヨンが眠る教会の鐘の音がなり、グラスの中の無数の小さな気泡がまさに星空のように見えました。
進化と個性
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