切型は職人さんへのお道具の注文の為の型紙。
こちらは、利休が茶会などで拝見した茶入の形を心覚えの為に自ら制作した門外不出の切型。所持する大徳寺の龍光院さんの欠伸会にて数十点を拝見することができました。
永禄元年から七年、利休、37才から46才にかけての筆跡で紙質も懐紙などいろいろあり、初花や茄子や上杉瓢箪など名物茶入の形を紙の切型に残したのです。奇跡的に今に伝わるそれらから、利休の茶の湯に対する思い入れが溢れ出し、茶会で数々の名品の取り合わせによるお道具を拝見することより新鮮に450年ほど前の利休の佇まい、存在を感じ、新たな感動を味わうことができました。思わぬ感覚でした。
