パリ公演のお祝いと慰労にと、「ねぎま鍋」にお招きいただく。
付きだしは鯛と小柱のあえもの。
彫刻的に切られた鮪。
原木からの椎茸。
など吟味された食材と器。
お鍋をくゆらす湯気越しに、
良寛の最晩年の書を目前に眺めながらの
阿曽一実氏の手作りのおもてなしは至福のひととき。
書にようやく向かい合おうと踏み出した私に示してくださったお心は
胸に響いた。