ユーザー (#4)2012年3月アーカイブ

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山種美術館の「和のよそおい」―松園・清方・深水―最終日に母と参りました。様々な佇まいの女性の姿の表現。見ごたえのある展覧会でした。その中でも上村松園は別格です。美人画を通り越して清澄なる香高い魂を描いています。「芸術を以て人を済度する」といった彼女の志が珠玉のように降りたった作品には菩薩や観音のようか波動が満ちていました。

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陶芸家、植松永次。
もう十年以上、時折、ひらかれる個展に訪れているが、二つとして同じものはない。
二度と同じものは作らない、その創造性、そして穏やかであたたかい人柄と作品に春の風を感じます。
またひとつその作品が私のもとにやってきます。

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友禅の丁寧にかかれた桜。卵色地に白に紫のぼかしとは斬新な色使い。添えられた葉の緑が効いています。この艶やかさには江戸小紋の毛万筋をあわせます。

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桜の地模様が入っている紫に刺繍を施した付け下げ。加賀紋も桜にしました。帯はじゅらくの帝王紫の糸の波文。着物は楽しいですね。

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今回の8年ぶりのニューヨークは一人旅。少し元気がなくてゆったりゆっくりコンテンポラリーアートを楽しみました。Dia Beaconに行く日程が足りなかったのが残念。
不景気といいながらも人々は元気で街は進化していました。ミュージアムのハイエンドレストランからベンダーフード、スタバ以外の新しいコーヒームーブメント、オーガニックフードなど、食が深まっているように感じました。アメリカ人の友人が言っていましたが、アメリカは国の力よりも個人の力で街や文化ができていると。自由な人間力をあらためて感じました。

嘉日

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2ヶ月も予約待ちのところ、オーナーが無理矢理、席をとってくださりうかがうことができました。
京都の麩嘉さんの精進料理です。西原さん田中さんが生き生きと働いているお姿に会えて嬉しく、村尾さんの内装も本物で、器よし空間よしお料理よし、さすが小堀さんです!それにしてもリーズナブル!流行るはずです。是非、パリ進出もしていただきたいところです。

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ミートパッキングのエスニック「SPACE MARKET」でランチ。そして、2009年にオープンした近くのユニークな公園をお散歩。
コートもいらないポカポカの太陽、雲ひとつない晴れわたった空、右手にニューヨークの街並み、左手にハドソン川を見下ろします。
ここは、配線になった高架鉄道を公園化して生まれ変わらせたもので、9メートルの高さでデザインされた道を楽しみながら800メートル歩きます。最終的には全長2、3キロメートルの公園になる予定だそうです。

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グッゲンハイム美術館ははやくも、53周年をむかえます。モニュメンタルで個性的なミュージアムのはしりといえる飽きない建築にあらためてフランクロイドライトの偉大さを感じます。
そして一階のスターシェフと旬のデザイナーによるレストランも人気で時代とともに新しい風を付加させている進化が感じられます。

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Peter Lugerのステーキをいただかないニューヨークなんて、、といいながらとても人気で予約がとれません。GREAT NECKが奇跡的にとれて車をとばして参りました。1887年創業の歴史を感じるクラシカルで品のいい店舗、溢れる人で胸が高鳴ります。お肉もサイドディッシュもほんとうに美味しくてやはりノックアウトされます。デザートはお馴染みのホイップクリームもりもりのピータールーがーサンデー!これだけ流行っていても歴史感を守ってチェーン展開しない心意気が素晴らしいのです。

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ニューヨークは今日からサマータイムで一時間、時間が進みました。思わず待ち合わせに遅れそうになりました。思えば人間が時間を支配しているのは不思議です。宇宙や天体、そして地球にも時間はありますが、その体感は人間の感覚によるものかもしれません。
今日11日はニューヨークでも鎮魂の催しが行われています。自然につれさらわれた多くの魂に手をあわせます。
人間は誰しも期間限定でこの世にやってきています。肉体の自由、体験できるありがたさをかみしめ、感謝とともに、精一杯生きていきたいと思います。

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海外の美術館では日本では見かけない光景が展開されます。子供たちが床にすわってスケッチしていたり、撮影可能なので、皆、カメラで写真をとっています。自由な空気を感じます。日本では層がうすいコンテンポラリーアートも賑わっています。Cy Twomblyの作品!思わずシャッターを押してしまいました。

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NEW MUSEUMは2007年に妹島和世+西沢立衛のユニットSANAAの設計によりリニューアルされたので見てみたく訪ねました。七階の気持ちのいいスペース。一階のオーガニックカフェ、美味しく気が利いたメニューでした。

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日本文化研究のドナルドキーン氏は先頃、日本国籍をとられました。コロンビア大学にある氏の日本文化センター主催の友人の建築家、坂茂さんの講演にうかがいました。ユーモアと愛情ある学生へのメッセージに会場は盛り上がり、サンデル教授を超えるかのような白熱でした。その後のディナーでは、教授方の日本人顔負けの日本文化への造詣の深さと美しい日本語に驚き、そして坂さんのいつもながら「苦労は買ってでもする。選択はいつも困難な方を。」哲学と世界をフィールドにしている生き方に元気をいただきました。

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久々のニューヨーク。コートもいらない春爛漫な気候。
コンテンポラリーアートフェアのArmoryなどを回ります。
人の作品をみている場合ではない!
自分で表現しなくてはと思いながら、明日は美術館です!



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季節の先取りは日本の美意識のひとつ。
同じものを重ねないということも尊ばれます。桜が咲いたて満開の桜の着物を着るのは野暮なのです。啓蟄を過ぎたといってもまだまだ寒い日々、春を待ちわびてそろそろ桜の着物をだしましょう。

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なんと、可愛らしく嬉しいお土産!さすがは愛する腹心佳子女史!ひなたちゃんが遊びにきてくれるのかいつも楽しみ!

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今日の京都は小春日和。
智積院で等伯の襖絵を拝見。すっぽん懐石をいただき南座の初日にうかがいました。
今日は雛祭り。ひとがたから紙雛、立雛になり室町の頃、座雛がつくられ、江戸になって金屏風に男雛、女雛、右大臣、左大臣、、の形になりました。感謝をこめて今は亡き祖父母から贈られたお雛様を眺めましょう。ひちぎりを買って母といただきます。

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実は昨年、賭けをして負けました。井上有一の『愛』をいただくはずが、、、その方は勝ちそうだった私に贈る為に水引をかけて用意くださっていたと、、その床の間に思わぬホッコリした書が掛かっていました。気迫の有一とは思えない力の抜けた微笑ましい『恋』。粋な計らいに流石!と唸りました!今の私に必要なのは恋かもしれません。

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