団扇は古くから大陸にありましたが扇は日本が起源です。木簡から檜扇、平安のころに紙扇が登場します。鎌倉のころこの扇子が中国に渡り片面貼りだった型が団扇の影響で両目貼りになって逆輸入されたのです。宮中の儀礼や扇合せや扇流しといった遊びがあったように和歌や花などをのせる役割から始まり、能や狂言などの芸能、挨拶や懐剣の代用など日常に必須なものとなりました。
今でも末広がりの縁起物となれているように、お宮参りに扇を奉納することから始まり人生の節目節目には扇を携え、贈ったのです。
挨拶に結界にするたびに扇の尊さを感じます。
「あふぎ」の夏扇の季節になりました。
