この筆は古式の「巻筆」です。芯が紙でできています。奈良、平安の古筆や古写経はこうした筆で書かれたようです。千数百年間も作られましたが、明治以降、急速に減少し、今日では15世の藤野雲平氏が伝承するのみとなりました。現代の筆に比すると製作に二、三倍の時間がかかり、特殊技術を必要とします。今世紀、伝統文化の多くが消えんとする中、貴重な技のひとつです。
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