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ロシア探検隊、収集の敦煌を中心とした西域出土の文献コレクションが日本初公開。
私のベスト5
<コータン出土>
白樺の樹皮に1〜2世紀に書写され最古層の仏典であるガンダーラ語の「法句経」。メソポタミアのアラム文字から派生したカローシュティー文字でシルクロードされている。
<コータン出土>
私も随分前から、貝葉形の経典を集めているが、1〜3世紀のサンスクリットの辞書には驚いた。
<トルファン出土>
ようやく漢字があらわれるが「准南子」の漢字はサンスクリットの美学をうけているような書体で魅力的。「法華経」「阿弥陀経」などを翻訳した鳩魔羅什はトルファン近くのクチャ出身だったことを思いだす。
<カラホト出土>
会意文字だがパワーを感じる造形の西夏文字のオリジナルには目が釘付けになる。タングート族の貴族によって建てられた西夏(1038〜1227)に思いを馳せる。
<カラホト出土>
十二支がチベット語で記されている密教の護符。いくつもの円周にはマントラもかかれている。
見応えがあり、騎馬民族となり、シルクロードの時空を探検したような素晴らしい展覧会だった。京都国立博物館で本日まで。